フロンティア古典教室

孟子『仁は人の心なり』原文・書き下し文・現代語訳

      2016/02/08

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字

 

 

孟子曰ハク、「仁(なり)、義(なり)

(もう)()()はく、「(じん)(ひと)(こころ)なり。()(ひと)(みち)なり。

 

孟子が言うことには、「仁(=思いやりの心)は人が本来持っている心である。義は人の行うべき正しい道である。

 

 

テテ()、放チテ()ムルコトヲ。哀シイ(かな)

()(みち)()てて()らず、()(こころ)(はな)ちて(もと)むることを()らず。(かな)しいかな。

※「~ 哉」=詠嘆、「~ かな」、「~ だなあ・ことよ」

(ところが、今の人々は、)その正しい道(=義)を捨てて従わず、その心(=仁)を放ち失っても、その心を探し求めることを知らない。悲しいことだ。

 

 

レバ鶏犬タルルコト、則ムルコトヲ。有リテツコト、而()ムルコトヲ

(ひと)鶏犬(けいけん)(はな)たるること()らば、(すなわ)(これ)(もと)むることを()る。(こころ)(はな)つこと()りて、(しか)(もと)むることを()らず。

 

人は(飼っている)鶏や犬が逃げ出しすようなことがあれば、すぐにその逃げた鶏や犬を探し求めることを知っている。(しかし)本心を放ち失っても、それを探し求めることを知らない。

 

 

学問()他、求ムル放心而已矣(のみ)。」

学問(がくもん)(みち)()()し。()放心(ほうしん)(もと)むるのみ。」と。

※「~ 而已矣」=限定「~ のみ」「~ だけだ」

学問の道というのは他でもない。その放ち失った本心を探し求めるだけのことである。」と。

 

 

『孟子』まとめ

 

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