フロンティア古典教室

『芙蓉楼送辛漸(芙蓉楼にて辛漸を送る)』原文・書き下し文・現代語訳

      2016/03/14

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字

七言絶句。作者:王昌齢(おうしょうれい)

 

芙蓉楼ニテ辛漸

芙蓉楼(ふようろう)にて辛漸(しんぜん)(おく)

芙蓉楼で(作者の友人である)辛漸を見送る

 

寒雨連ナリテ夜入

(かん)()(こう)(つら)なりて(よる)()()

 

冷たい雨が長江に連なるように降り、夜には(君と一緒に)呉の国に入った。

 

 

平明送レバ楚山孤ナリ

平明客(へいめいかく)(おく)れば()(ざん)()なり

 

夜明けごろ、(洛陽へと)旅立つ君を見送ると、楚の山が一つそびえている。

 

 

洛陽親友如相問ハバ

洛陽(らくよう)親友(しんゆう)()(あい)()はば

※「() ~」=仮定、「もし ~ならば」

洛陽の友人たちが、もし(君に私の事を)尋ねたならば、

 

 

一片氷心在リト玉壺

一片(いっぺん)(ひょう)(しん)(ぎょく)()()りと

 

一片の氷が美しい玉の壺の中に在るような清らかで澄んだ心境だ、と伝えてほしい。

 

韻=呉・孤・壺

※七言詩は原則として第一句末と偶数句末で韻を踏む。

 

 

『漢詩』まとめ

 

 

 - 未分類