フロンティア古典教室

『守株(株を守る)』原文・書き下し文・現代語訳

      2015/11/10

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字

守株(株を守る)=いつまでも古い習慣・方法などにとらわれて、進歩しないこと

 

 

宋人。田中株。

宋人に田を(たがや)す者有り。田中に(くひぜ)有り。

 

宋の国の人で、田んぼを耕している者がいました。畑の中に切り株があった。

 

 

兎走リテ、折リテ而死

(うさぎ)走りて株に触れ、(くび)を折りて死す。

 

ウサギが走って切り株にぶつかり、首を折って死んでしまった。

 

 

リテテテ而守、冀一レンコトヲ

()りて()(すき)()てて株を守り、()(うさぎ)を得んことを(こひねが)ふ。

 

そこで、その農夫は(農作業のための農具である)すきを放り出して、切り株を見張り、再びウサギ手に入れたいと願った。

 

 

()シテ()カラ、而身宋国ヒト

(うさぎ)()()べからずして、身は宋国の笑ひと()る。

※「不タ (セ)」=部分否定、「復た~(せ)ず」、「決して~しない/二度とは~しない」

参考:「復二 (セ)」=全部否定、「復た~(セ)ず」、「今度もまた~しない」

(しかし、)ウサギは二度とは手に入れることはできず、その人は宋の国じゅうの笑い者となった。

 

 

今欲スルハツテ先王()メント当世()

今先王の政を以つて当世の民を治めんと欲するは、

 

今の世に、昔の先王の政治の仕方で現代の国民を治めたいと思うのは、

 

 

皆守()(なり)

皆株を守るの類なり。

 

皆この『株を守る』の話と同類なのである。

 

 

 

 

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