フロンティア古典教室

『漁父の利』原文・書き下し文・現代語訳

      2015/09/25

青=現代語訳・下小文字=返り点・上小文字=送り仮名・解説=赤字

 問題はこちら『漁父の利』問題  

漁父の利=二者が争っている隙に、第三者が現れて、まんまと利益を得ること

 

()()()タルトキ、過易水。蚌方デテ

()()臣来たるとき、易水を過ぐ。(ばう)(まさ)に出でて(さら)す。

易水=川の名称。蚌=ドブ貝。

※方(まさ)に=ちょうど、今や

「今日、私が来たときに、易水を通りました。ドブ貝がちょうど日向ぼっこをしていました。

 

 

シテ鷸啄。蚌合シテ而箝

(しか)して(いつ)其の肉を(ついば)ばむ。(ばう)(がつ)して其の(くちばし)(はさ)む。

鷸(いつ)=河口・干潟付近に生息する「シギ」という鳥。

※而(しか)して=(順接の接続詞)そして。而=置き字(順接)

そしてシギがドブ貝の身をくちばしでつつきました。ドブ貝は貝殻を閉じてそのシギのくちばしをはさみました。

 

 

鷸曰ハク、『今日()フラ、明日()ンバフラ、即ラント死蚌。』

(いつ)()く、『今日雨ふらず、明日雨ふらずんば、(すなは)()(ばう)()らん』と。

※即(すなは)ち=(仮定形)~ならば

シギが言うことには、『今日雨が降らず、明日も雨が降らなければ、死んだドブ貝になってしまうぞ。』と。

 

 

亦謂ヒテハク、『今日()、明日()ンバ、即ラント死鷸。』

(ばう)(また)(いつ)()ひて()はく、『今日出でず、明日出でずんば、(すなは)()(いつ)()らん』と。

謂=相手に向かって言う、批判して言う。曰=言う、引用して「~いわく」

ドブ貝もまたシギに向かって言うことには、『今日くちばしが抜けず、明日も抜けなければ、死んだシギになってしまうぞ』と。

 

 

両者()ンゼ相舎ツルヲ。漁者得而并

両者、(あい)()つるを(がえ)んぜず。漁者得て(これ)(あは)(とら)ふ。

 

両者、互いに相手を放すことを承知しませんでした。(すると、そこへやって来た)漁師が両方ともを捕らえてしまいました。

 

 

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